ふんだりけったり
今日はアパートに行ったところで、何やら格闘中。
ガスが溜まって仕方ないので、便を出したとのこと。
スッキリしている様子。
痛い痛いが始まり、背中をさすっていると、今度は腹が収縮痛。
便が出たら出たで難しい^^;
昼間は氷を口に含んだとのこと。何か甘い物でも口に入れてくれるといいのだが…。
何をしたらよいのか
今日も仕事が終わってかけつける。ビーフリードをしないという判断をしている。本人は、もうろうとして決めるに決められない。家族が決めるしかない。こんな酷なことがあるだろうか。
癌死なのか餓死なのか、わからなくなる。
家族みんなで考える、これが大事か。
痛くて眠れず、常に夢うつつ。病院なら鎮静させるのか。何がいいのかわからない。
背中をさする。もう骨と皮だけだ。
だが、まだ「干す」には早い気がどうしてもしてしまう。
ビクっビクっとしている。眠りが浅いんだろうな。
つらいが、現実を直視したい。
一日はどうやっても過ぎていくのだから。
つらい毎日
妻の状態。
寝ても覚めても痛い。フェントステープ8mg、レスキューオキノーム散。
モルヒネを入れれば楽になるだろうな、それは入院、在宅でも点滴。「つながれている感覚」が嫌なんだそう。
痛みに耐えても、家を選択。
不安神経症を一か月前から発症。自分もパニック傾向があるので、この閉塞感はよくわかる(笑)。
ずっと吐いている。痰がからむ咳が出てきた。肺メタなんだろうな。
評価をしたところで、今更。毎日を乗り切っている感じ。
さすることしかできない。
自分は、あと一か月以内とみている。
今日は時間外に先生に治療方針の確認。栄養は入れないほうがとのこと。
予後についても、大体私の見立てどおり。
明日、もう一度提案してみよう。少しでも栄養を入れることを。みんなが納得し、後悔しないように。
今、今。
栄養補給
実は栄養剤がここ数日入っていない。聞くと、緩和の先生に、「希望次第」でと言われているとのこと。
足のむくみがひどく、予後等を考えての対応かと思う。
なぜか釈然としない。本人も、むくみ等が相当つらいのか、栄養等の補液はしなくてもよいと言っている。
本人の希望、家族の希望、どちらをどこまで優先するかという話なのかと思う。
本人はとにかく、在宅治療。入院はあり得ない。
確かに、妻もわかっている。
今の状態で積極的抗がん剤治療をしないのであれば、疼痛コントロールと栄養補給、これであれば、病院でも在宅でも一緒である。
であれば、当然家で、となる。
がん死なのか栄養失調なのか、と考える。
補液が本人にとってつらい、栄養状態も劇的に改善するわけでもない、となればそうなのか。
少しでも栄養を吸収してもらいたい、このままではジリ貧である、これが家族。
緩和医いわく、理論的な話をすれば、ビーフリードでアルブミン値が大幅に改善するわけでもない、むくみがある等、水分は体に良くない、枯れてくれば、ケトン体が出て、穏やかに逝ける。
先ほど、父親と家族会議をした。理屈ではなく、栄養が少しでも入ればとやはり感じているようだ。週一回、二回でもいいから補液をすることを提案したい。
妻も、家族の気持ちがわかっているからそうしようかなとも言っている。
どの選択をしても、後悔は残ると思う。ただ、家族みんなで、患者と家族の双方の理解が必要だと思う。
訪問看護
病院の提案で、訪問看護が利用できることになった。これは盲点だった。
ジジババのみの利用であるイメージであったが、確かに必要な人には保険で適用される制度。
先生に指示せんを書いていただく。
入院は絶対に嫌なようだ。確かに現在の状況では、病院であっても家であっても変わりない。
毎日、看護師さんが来てくれる。24時間電話していいとのこと。薬剤師もアパート2階まで薬を持ってきてくれる。
往診も週1~2回。麻薬の増量や精神的ケア含めいろいろやってくれる。
病気との闘いが始まった10年前からずっと思っていたが、日本の皆保険制度、本当にすばらしい。
会社とそして国民に半分づつ支えられている。ありがたい。助け合いの日本。この制度を維持していただきたい。
食事がとれない
ここ最近。
食事が全くとれない。吐いてしまってダメ。ビーフリードを2日に一回
入れていたが、それもやめるとのこと。むくみがひどいため。先生の提案。
歩くこともままならない。無論、外出など到底無理な話。
痛みとだるさで虫のようにうずくまっている。
マッサージをしてあげるが、いつも目が半開きのように見える。
なぜ、こんなつらいことが起こるのか。かわいそうすぎる。
私の見立てでは、一か月なのかなという気がする。根拠はない。
36歳の若さで、もう頑張らないことを受け入れたいという言葉が出てきた。
天は、本当につらい試練を与える。亡くなる一か月前くらいが一番本人も周りもつらい気がする。
だが、できることを一日一日。死ぬまでにできることはたくさんある。
勝手に未来を決めつけたらみんなかわいそう。一緒の時間を大切にしたい。
だが、入りすぎない。自分が壊れるから。
今日もテニスに向かう。
今できること
今できることをやっていく。これしかない。
のめりこみすぎないようにしながら。支えるほうがつぶれてしまう。俺は俺。妻は妻。どうしても、私は、周りの出来事を自分に投影してしまう癖がある。
妻のできることを、人の力を借りながらサポート。一日一日。