がん患者の妻と生きていくこと

30代すい臓がん、絨毛がん経験者の妻と生活しています。人のありがたさを感じる10年でした!日々のケア等でコメントに回答はできないと思いますが、ご容赦くださいませm(__)m 私の気持ちを吐露することにお付き合いいただければ幸甚です。

告別式

明日の朝刊に掲載予定です。

告別式は、近親者のみで行う予定です。

朝刊を御参照いただければ幸いです。

 

通夜は、それより前に親族のみで行います。

家族会議の結果、お子さんは、妻が連れて行っていかないように、御遠慮させていただこうと思います。

このブログも伏せてきましたが、今日よりある程度公開させていただこうと思いますが、リンク先を不特定多数先にお示しいただくのは御遠慮ください。

旅立ち

先ほど、23時20分、旅立ちました。

いま、目の前で、安らかに眠っています。

今日は、夕方会った時は、すごく落ち着いていて、安心してアパートを後にしました。

急変とは本当に恐ろしいものです。

今まで楽しかったこと、いろいろなところに旅をして充実したことを話し、うなづいて返事をしていました。

今日は、すんでのところで、死に目には会えませんでした。

平日に、テニスをしていなかったのですが、今日はあまりにも安定していたので、今日に限ってテニスをしたのです。

そして、携帯が、おやすみモードになっていたのです。着信もバイブも鳴りません。こんなことは今まで1度もなかったのに。

私が向かっていることを家族が伝えている間、頑張っていたようですが、間に合いませんでした。

俺に心配をかけたくてなくて、そうしたのか、辛いところを見せたくなくてそうしたのか、俺にテニスをさせたくてそうしたのか。

最期まで気を遣ってくれたんだと信じたいです。

お義母さんには、痛い痛いで急変を知らせ、私には穏やかな顔を見せる。

なんて優しいんだろうと思います。

 

毎日来てくれてありがとう。

今までが充実していた。

 

その二言を、今日聞けたのが何よりも幸いでした。あとは穏やかなところを見せたかった。

こんな理解、解釈をしていますが、意見をくださいm(_ _)m

 

長い間お疲れ様でした。

魂は、俺の心の中に生き続けてくれる、きっと。

見舞い

今日も自分のアパートに、「お見舞い」に向かう。

俺の妹も見舞いに。顔が作れなかった。余裕がない。まあ、仕方ないな。

毎日顔を出さないと心配で仕方ない。

自分の予定も優先して、平静を保ちたい。

それよりも、いつ別れになるかが心配で仕方ない。

メンタルもあまり良くない。連休もあるかな。夜が不規則になる。

夜のデパスも切りたいけど、決まって、切らなくていい時に切りたくなるもの(笑)。

今は、みんな狂っても仕方ない。

仕方ない、仕方ないと片付けるのが今は一番。

痛み

なぜ人は、末期に苦しまなくてはならないのか。

痛みを介抱しているといつも思う。

人生、迷惑をかけているのなら精算的な意味も見いだせる。妻はそんなに悪いことしてないと思うけどな〜。

痛み、苦しみ、辛さ。これらは、体が健全で体に目を向けさせるべき時のみで、この大変さは十分ではないか。

神は何故に、これをここで持ってくるのか。

古代から、ずっと苦しんできたんだろう、この事。

ベストサポーティブケアとして、ここを充実させれば、ノーベル医学賞だな。

ふんだりけったり

今日はアパートに行ったところで、何やら格闘中。

ガスが溜まって仕方ないので、便を出したとのこと。

スッキリしている様子。

痛い痛いが始まり、背中をさすっていると、今度は腹が収縮痛。

便が出たら出たで難しい^^;

昼間は氷を口に含んだとのこと。何か甘い物でも口に入れてくれるといいのだが…。

何をしたらよいのか

今日も仕事が終わってかけつける。ビーフリードをしないという判断をしている。本人は、もうろうとして決めるに決められない。家族が決めるしかない。こんな酷なことがあるだろうか。

癌死なのか餓死なのか、わからなくなる。

家族みんなで考える、これが大事か。

痛くて眠れず、常に夢うつつ。病院なら鎮静させるのか。何がいいのかわからない。

背中をさする。もう骨と皮だけだ。

だが、まだ「干す」には早い気がどうしてもしてしまう。

ビクっビクっとしている。眠りが浅いんだろうな。

つらいが、現実を直視したい。

一日はどうやっても過ぎていくのだから。